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Plasma-Safe-SeqS技術によるctDNA解析(研究用)

Plasma-Safe-SeqS技術とは?

2013年9月24日、個別化医療の領域への本格参入に向けて、血液中に流れるがん由来DNA(ctDNA)の遺伝子変異検出技術を有するSysmex Inostics社が新たにシスメックスの仲間となりました。

Plasma-Safe-SeqS技術は、Johns Hopkins大学からライセンスを受けた、高感度に血中遺伝子変異を検出するNGSの前処理技術です。
DNA分子バーコード法を用いることでNGSの読み取りエラーを区別することが可能であり、NGSによる検出感度を従来の方法よりも10倍以上改善することができます。
当社ではこの技術を用いて、血漿検体を用いたctDNA解析を行う研究用受託アッセイサービスを提供しています。
 
従来法
従来のNGS測定技術では読み取りエラーが課題となっていました。PCR反応やNGS読み取りの過程で入ってしまうエラーがサンプル中に低頻度で含まれる『真の変異』と区別できなくなってしまうためです。

この課題を克服したのが、Plasma-Safe-SeqS技術です。
 
Safe-Sequencing System(Safe-SeqS) Technology
 ctDNA1分子それぞれに対して、個々に異なったバーコード配列(UID)を付加します。
これにより、PCRエラーやNGSの読み取りエラーが発生した場合でも、各リードについてUIDごとに解析を行うことで、配列読み取り後にエラーと『真の変異』を見分けることが可能になりました。

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※SafeSEQは名称を変更し、Plasma-Safe-SeqS技術によるctDNA解析(研究用)となりました。

特長

1. 高感度
デジタルPCR法 OncoBEAM™ と同等の検出感度を有しており、95%の検出率でMAF(Mutant allele frequency)0.05%の変異を検出できます。
一般的なNGS法と比較し高い感度を有しております。
高感度
出典:Hope Rugo et al. Presented at AACR 2019.
2. 疾患別パネル
目的に応じた疾患別の多彩なパネルをご用意しております。
疾患別パネル
3.必要検体量
指定の採血管を用いて分離した血漿2~4mL
 Plasma-Safe-SeqS技術によるctDNA解析(研究用)は、研究用であり診断には使用できません。