免疫チェックポイント阻害剤(ICI)はこの10年で新たな癌治療法として幅広く使われるようになりました。特に抗PD-1薬は、多くの癌治療で使われ、現在も新しい治療薬の開発が進められています。現在、抗PD-1薬のコンパニオン診断としてはPD-1の免疫組織化学染色(IHC)が用いられていますが、より正確な投与前効果予測が求められています。
本サービスは末梢血中のCD4陽性細胞中のCD62L低発現集団をエフェクターT細胞 (Teff)、 CD25陽性FOXP3陽性を制御性T細胞 (Treg) とし、これらの割合をもとにスコアを算出して二群判別を行います。これまでに、非小細胞肺癌(NSCLS)の2次治療以降のニボルマブ単剤および1次治療のペムブロリズマブ単剤の治療において、高スコア群ではICIが有意に奏効し、PFSやOSの延長が見られる事が報告されています※1,2。