OncoGuide™ NCCオンコパネル システムの受託解析

検体条件

必要検体量

※マッチドペアによる測定を行うため、腫瘍細胞および正常細胞の提出が必要となります。

【腫瘍細胞】
FFPE検体の場合:未染標本ロール 計50μm厚 もしくは 未染標本スライド 計50μm厚
DNA溶液*1の場合:300ng(5ng/μL以上)
 
【正常細胞】
血液の場合:2 mL (EDTA-2K加) 
DNA溶液*1の場合:300ng(5ng/μL以上)
 
*1:DNA濃度はQubit™ dsDNA BR Assay Kitsにてご算出ください。
またDNA濃度が濃い場合は最低液量10μL以上となるようにご提出ください。

検体提出時の注意事項

 【腫瘍細胞】
  • 未染標本検体の腫瘍細胞含有率は20%以上を推奨します。
  • 腫瘍細胞含有率が20%未満の場合に検体組織の一部のみを抽出することにより腫瘍含有率を上げることが可能です。(以下:マクロダイセクション)
  • マクロダイセクションを希望される場合は、全ての未染標本スライドの裏面から腫瘍部にマーキングをしてください。
  • マーキングの際に1スライド16mm2以上の組織となるようにマーキングをしてください。
  • 未染標本ロールではマクロダイセクションは対応しておりません。
  • 酸脱灰した検体はDNAが分解しているため検査不能となる可能性がありますのでご注意ください。
  • 1スライドまたは1ロールあたり16mm2程度の組織を提出してください。

【正常細胞】
  • 血液検体は採血後14日以内であれば、冷蔵保管にてご提出ください。
  • 14日を超える場合は、凍結保存(-20℃推奨)してご提出ください。

未染標本検体作製時の注意事項

  • 採取された組織は速やかに10%中性緩衝ホルマリン溶液に浸漬し、固定を行ってください(推奨固定時間は6~48時間)。
  • ご提出の際には、可能な限り3年以内に作製したFFPEブロックより、指定の厚さにて連続切片を作製してください。
  • 薄切時には検体ごとにミクロトーム刃を交換するなど、コンタミネーションに充分ご注意ください。
  • 組織のホルマリン固定により核酸が断片化されているため、固定液の種類や組成、固定時間、固定後の検体の保存状態によっては、解析不可能となることがありますので、あらかじめご了承ください。
※薬事承認範囲外の受託解析における測定結果は、研究用であり診断には使用できません。
※薬事承認範囲内の受託解析における測定結果は、がんゲノム医療中核拠点病院またはがんゲノム医療拠点病院におけるエキスパートパネルにて十分な検討を経たうえで、診断に使用することができます。